最近、SNSや動画で
「海外の居酒屋店長、年収6,000万円!」
といった夢のような求人広告を見かけることが増えました。
でも実際のところ、この金額はかなり誇張されているケースが多いのが現実です。
とはいえ、海外で年収1,000万円以上を稼いでいる日本人の飲食店店長や職人は、確かに存在します。
そして、そうした人たちが最終的に選ぶのが──
「日本で家を買う」という、意外にも堅実な選択。
この記事では、
海外で働いて稼いだ人たちが、なぜ日本で家を持つことを選ぶのか?
その理由と背景を、わかりやすく解説します。
1|「年収6,000万円」は本当?その実態とは
まず、よく見かける「年収6,000万円」の求人について。
結論から言うと、ほとんどが現実的ではありません。
よくあるパターンは次の3つです。
① 釣り広告
実際の給与はその10分の1程度というケースも。
② フランチャイズや投資案件
「店長」ではなく、出資者としての収益モデルです。
③ 売上インセンティブの理論値
「年商10億円なら…」という前提での計算。
現実にはなかなか届かない数字です。
2|実際の年収相場はどれくらい?
では、海外で働く飲食店の店長や職人の年収は、どのくらいが現実的なのでしょうか?
| 地域 | 年収の目安 | コメント |
|---|---|---|
| ドバイ | 800〜1,500万円 | 高級和食店は特に高待遇 |
| シンガポール | 600〜1,000万円 | 福利厚生が充実 |
| バンコク・クアラルンプール | 400〜800万円 | 生活コストが低めで貯まりやすい |
つまり、「年収6,000万円」は経営者クラスの話であり、
店長クラスでも1,000万円前後は十分に現実的というのが実態です。
3|海外で活躍する人に共通する力とは?
海外でしっかり稼いでいる人たちには、いくつかの共通点があります。
- 調理技術とマネジメントの両方ができる
- 現地スタッフの教育が得意
- 英語でのコミュニケーションが可能
- 数字や経営にも強い
- 場合によっては経営権(ストック)を持っている
つまり、実力があれば、しっかり評価される環境が海外にはあるのです。
4|それでも「日本に帰る」人が多い理由
高収入を得ている人ほど、ある時期からこう話し始めます。
- 「老後は日本で暮らしたい」
- 「子どもの教育や医療は日本の方が安心」
- 「住宅ローンを組めるうちに家を買っておきたい」
これは感情的な話ではなく、数字や制度を見たうえでの合理的な判断です。
5|なぜ「日本で家を買う」のが合理的なのか?
海外で働いた人が日本で家を買う理由には、次のような背景があります。
✔ ① 日本の住まいは、世界的に見ても割安
たとえば…
- ドバイの家賃:月20〜40万円
- シンガポール:月25〜50万円
- バンコク:月10〜15万円
同じような条件の物件でも、日本ならその半額以下で住めることもあります。
✔ ② 住宅ローンはインフレに強い
日本では、1%台の固定金利で住宅ローンを組めることが多く、
インフレが進んでも返済額は変わりません。
海外で稼いだ外貨を頭金にすれば、
日本の住宅ローンは世界的に見ても非常に有利な条件になります。
✔ ③ 海外生活は「ずっと住む」には向かない面も
- 医療費が高い
- ビザの更新が必要
- 治安に不安がある地域も
- 教育費が高額になることも
こうした理由から、老後まで海外で暮らすのは難しいと感じる人が多いのです。
6|海外で稼いで、日本で家を買うという流れ
実際に多くの人が選んでいるのが、次のような流れです。
- 海外で年収600〜1,500万円を得る
- 10年で4,000〜7,000万円を貯める
- 日本に帰国したタイミングで家を購入
- 家賃のかからない生活で老後の負担を軽減
- 外貨は資産運用に活用(ETF・不動産・金など)
特に40〜50代で海外に出た人にとって、
帰国後に住まいがあるかどうかで、老後の安心感が大きく変わります。
7|まとめ|「海外で稼いで、日本で家を持つ」は現実的な選択
- 「年収6,000万円」の求人は誇張が多い
- でも、年収1,000万円超えは十分に可能
- 海外での永住には課題も多い
- 老後は日本で暮らす方が安心
- だからこそ、海外で稼いだ人ほど日本で家を買っている
これは、夢ではなく、しっかりと再現性のある現実的なライフプランです。
今、海外で働いている方や、これから海外に出ようと考えている飲食店の方にとって、
「自宅を持つ」という選択は、将来の安心をつくる大きな一歩になるはずです。